加盟団体(8団体)
 ベーチェット病友の会
ベーチェット病友の会栃木県支部

 ベーチェット病は1937年にトルコのベーチェット教授が提唱した病気で、口腔、粘膜、皮膚、眼、外陰部を主とする全身の諸臓器に、急性病変を反復して形成しながら遷延経過をとる難治性の疾患であり、病因はなお明らかではない。現在のところ臨床症状の組み合わせにもとづいてこれを診断している。
  臨床症状は以下のように主症状と副症状とに区別する。ベーチェット病は完全型と不全型とに分ける。しかし、ベーチェット病が発病当初から、その全主症状を備えていることは例外的であり通常は長期にわたる経過中に徐々に本症としての条件が備わってくるものである。(ベーチェット病診断の手引きより)

(1) 主症状
  1. 腔粘膜のアフター性潰瘍
  2. 皮膚症状
    1. 結節性紅斑
    2. 皮下の血栓性静脈炎
    3. 毛嚢炎様皮疹、座瘡様皮疹
  3. 眼症状
    1. 虹彩毛様体炎
    2. 網膜ブドウ膜炎(網脈絡膜炎)
    3. a.bを経過したと思われる虹彩後癒着、水晶体上色素沈着、網脈絡、膜萎縮、視神経萎縮、併発白内障、続発緑内障、眼球癆
  4. 外陰部潰瘍

(2) 副症状
関節炎、副睾丸炎、消化器病変、血管病変、中等度以上の中枢神経病変

(3) 設立の主旨
昭和45年2月、ベーチェット病に悩む仲間が中心となり、原因究明、治療法の確立および医療費の公費負担など、この病気に対する対策を国に強く要望すると同時に、会員が互いに励まし合い、少しでも明るい療養生活を送ることを目的として結成されました。

(4) 本会の概要
本会はベーチェット病に関する正しい理解を深め、患者の医療及び福祉の環境改善を促進することなどをめざして活動を行っています。主な活動としては電話療養相談、会報の発行、総会、医療講演相談会の開催、行政機関への働きかけ等です。平成15年5月現在、全国に21支部が組織され、会員は約1,400名です。

連絡先  支部長 福田 悟
       〒320-0056 宇都宮市戸祭1-12-4
       電話:028-621-2796